【インタビュー連載「視点」 vol.2 】ICD一次予防の歴史と展望(前編)

本会代表理事の近藤祐介医師が、循環器領域の第一人者である、栗田隆志先生(近畿大学病院医学部・大学院医学研究科教授)をお招きして、ICD維持予防の歴史と展望をお聞きしております。

慢性心不全症例における植え込み型除細動器(ICD)の適応基準は現在、約20数年前のデータに依拠しています。当時から心不全治療薬の開発や心筋梗塞発生後の冠動脈再灌流療法など状況は多様に変化しました。なかでもICDの進歩は目覚ましいものがあり、我が国のNippon stormとJID-CADといった大規模登録研究のデータからは、ICDの心臓突然死の予防効果が示されています。

ICD一次予防の歴史

上部へスクロール